FP2級の難易度を3級との違いから分析してみた【正直、難しい】
「FP2級を受けるんだけど、どれくらい難しいんだろう…?」
そんな疑問にお答えします。
結論からいうと、3級の2倍くらい(アバウトな感覚で)
すでにFP3級に合格した方が多いと思うので、“3級との違い"から、FP2級の難易度にせまります。
観点は、下記のとおり。
- 試験の合格率
- 出題形式
- 勉強時間
ちなみに、自分はFP3級と2級を受験して、どちらも合格しました。
当時の実体験をまじえつつ、解説します。
Contents
FP2級の難易度を3級との違いから分析してみた【正直、難しい】
FP3級と比べると、FP2級の難易度はかなり上がります。
こんな感じ。
- 試験の合格率
→15~35%減 - 出題形式
→選択肢が増える - 勉強時間(目安)
→80Hから160Hに
試験の合格率
日本FP協会が公開している合格率でも、その差は明らかとなっています。
下記は、2019年9月のデータ。
FP3級 | FP2級 | |
---|---|---|
学科試験 | 78.09% | 43.42% |
実技試験 | 79.48% | 62.63% |
出典:⇒日本FP協会 FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ
自分の実体験としても、かなり難しくなったと感じました。
3級では、電卓なしで合格(持参するのを忘れた…)
すぐに問題を解いて、会場から出ていく人もけっこういます。
2級では、そこまで簡単にいかないので注意。
- FP3級
→電卓なしでも合格できた
→時間が余って退室する人が多い - FP2級
→電卓なしはほぼ無理
→途中退室する人がすくない
出題形式
FP2級の出題形式は3級とほぼ同じですが、解答の選択肢が増えます。
結果、難易度が高い。
たとえば、3級の学科試験では下記のような問題が出ましたよね。
二択、または三択。
合格ラインは正答率60%なので、鉛筆を転がすだけで受かるかも。
わりと本気で。
ところが、FP2級になると選択肢が四択に増えます。
しかも、「"最も“不適切なものはどれか」というあいまいな問題(上赤線)
不適切にレベルがあるのか。
そういう意味でも、FP2級の問題はけっこう難易度が上がります。
実技試験も、同じような感じ。
下記は3級の問題で、なにも知らなくても3分の1の確率で"〇"になります。
2級は下記のような感じで、当てずっぽうでは当たらないですね。
1問につき、選択肢が9つなので。
ちなみに、2級の実技試験は選択式だけでなく、記述式の問題もあります。
金額を計算して「1000万」と書いたり。
1万でもずれると、アウトです。
試験の模範解答を見ても、3級と2級のレベル差は一目瞭然ですよね(上が3級、下が2級)
▼FP3級
出典:⇒日本FP協会 模範解答 実技試験3級 2019年9月
▼FP2級
出典:⇒日本FP協会 模範解答 実技試験2級 2019年9月
勉強時間
ここまでの違いを踏まえると、FP2級の勉強時間はわりと長めに取った方がよさそう。
実際、自分は2倍かかりました。
FP3級が80時間。
FP2級が160時間。
実は、それでもけっこうギリギリでした。
試験の範囲もすこし広いし、さらに深い知識が問われます。
効率的に勉強しないと、キツイです。
難易度は高いけど、がんばれば合格可能
というわけで、今回の内容をまとめると下記のとおり。
難易度は、上がります。
- 試験の合格率
→15~35%減 - 出題形式
→選択肢が増える - 勉強時間(目安)
→80Hから160Hに
とはいっても、それぞれ事前知識や飲み込みの速さは違うので、参考までにしてください。
もっと速く合格することも、おそらく可能です。