貯まる思考

【ハンターハンター】金粉少女の価値は年間9億円だけど最終的には世界経済の破綻をもたらす理由

ハンターハンターの世界にはグリードアイランドという島があり、そこで行われるゲームをクリアすると、特典としてゲーム内のカードを3枚だけ持ち帰ることができる。

「どのカードを選ぶべきか」

暇を持て余すファンの間ではしばしば議論される問題だが、毎回のように名前があがる人気カードが存在する。

金粉少女だ。

 

この記事では、クリア特典として金粉少女を選ぶべきか迷っている方に向けて、以下のことを考察したいと思う。

  • 金粉少女を選ぶメリット
    →年間9億円の不労所得
    →シルバードッグとのコンボ
  • 金粉少女を選ぶデメリット
    →世界経済の破綻
    →人権と教育の問題

この記事は、暇人による暇人のための暇つぶしを目的とするハンターハンター考察記事です。読み切っても得られるものは何もないので、そこだけご了承ください。

 

金粉少女を選ぶメリット

まずは、金粉少女のことを覚えていない方のために、彼女の特徴をおさらいしておこう。

以下にあるのが彼女のカードだ。

ハンターハンター 金粉少女のカード

全身から金粉を吹き出す少女
1日1回の入浴で約500gの金がとれる
非情に内気でずっと家から出ない

 

外見から察するに、中学生くらいの年齢だろうか。チャイナを連想させる髪型がチャーミングポイントだ。

しかし、彼女に人気がある理由はそこではなく(一部のロリコンを除いて)、際限なく金を生み出す力にある。

 

年間9億円の不労所得

それでは、金粉少女によってどのくらいの収入が生じるか…だが、下記がわかれば小学校の算数で答えを導くことができる。

  1. 金粉を吹き出すペース
    →1日1回
  2. 金粉の量
    →500g
  3. 金の時価額
    →???

 

①と②についてはカードに記載されていたので、残るは③金の時価額となる。

調べてみると、1グラムあたりの買取価格は4,800円だった。

金の買取価格

 

つまり、金粉少女が1日で吹き出す金の価値は、500グラム × 4,800円 = 240万円。

年間で考えると、240万円 × 365日 = 8億7,600万円だ。

…決して悪くない。

 

シルバードッグとのコンボ

クリア特典として金粉少女を検討するなら、シルバードッグとのコンボは前向きに考えておきたいところだ。

金粉少女に比べると影がうすいので、こちらについてもおさらいしておこう。

ハンターハンター シルバードッグのカード

絶滅寸前の珍獣
銀色の毛を有する
しかも糞が銀でできている
1日5gの金をドッグフードに混ぜて与えると
1kgの銀糞を出す

 

シルバードッグは、銀でできた糞を1kg分排泄するということで、立ち位置としては金粉少女の下位互換にあたる。

ただし、少量の金をドッグフードにまぜることが条件のため、普通のエサを与えると、普通のウンチをすると思われるのがイヤなところだ。

 

いずれにしろ、私たちには金粉少女がついているので、金の供給にはまったく苦労しない。

金糞少女とシルバードッグのコンボによって、どのくらい収入が増えるか計算してみよう。

 

まずは銀の相場を調べてみたところ、1グラムあたりの買取価格は55円だった。

銀の買取価格

 

ここからはふたたび小学校の算数になるが、シルバードッグのエサに使う分だけ金が減ることに注意しなければいけない。

金粉少女が吹き出す金の価値は、(500グラム – 5グラム) × 4,800円 = 237.6万円となる。

そして、シルバードッグが排泄する銀の価値は、1,000グラム × 55円 = 5.5万円。

つまり、1年あたりの総収入は、(237.6万 + 5.5万) × 365日 = 8億8,732万円だ。

 

金粉少女だけだと8億7,600万円だったので、シルバードッグとのコンボによって、1,132万円も収入が増えたことになる。

金銭感覚が狂って大したことないように感じるかもしれないが、検討する価値はあるのではないだろうか。

金粉少女はその名のとおり金粉を出すため、そのまま換金できるはずだが、シルバードッグの場合は何らかのイイワケを用意しておこう。

ウンチの形をした銀を持っていくと、換金所の人にかなり怪しまれるはずだ。

 


金粉少女を選ぶデメリット

金粉少女によって永久に不労所得を得ようと企てる者がいるかもしれないが、そこまで甘い話ではないと私は思う。

なぜなら、彼女の能力にはタイムリミットがあるからだ。

ここからは、経済的・道徳的な側面から、クリア特典として彼女を選ぶデメリットについても考えてみよう。

 

世界経済の破綻

金粉少女が吹き出す金には1日500グラムという制限があるが、毎日安定して供給し続けることから、実質的にはその供給量には制限がない。

そこから危惧されるのは、「世界経済の破綻」だ。

 

ここで「なぜ金は高価なのか」というそもそも論に立ち戻ってみよう。

現代の資本主義社会において、物の価値というのは需要と供給のバランスによって決定される。

欲しい人が多いのにあまり出回らないもの、たとえばニンテンドースイッチは、転売ヤーによって価格が大きく高騰した。

しかし、ある程度の家庭にスイッチが行きわたった今では、その価格は本来のレベルまで下がっているはずだ。

 

それでは、金の場合はどうかというと、スイッチの例をそのまま当てはめることはできない。

スイッチは無限に供給し続けることができるが、金の供給は有限だからだ。

「世界の金の量は50mプール3杯分」と言われている。

まだ地中に眠っている金もいくらかあるようだが、ほぼほぼ取りつくしてしまった現在では、金の供給が将来的に増えることは望めない。

 

つまり、たったひとつの椅子を取り合う椅子取りゲームに、数万にも及ぶ人々が参加するイメージだ。

当然、お金を多く出した者がその椅子を手に入れるため、オークション形式でどんどん価格がつりあがっていく。

「なぜ金は高価なのか」に対する答えは、ここにある。

 

さて、以上を踏まえた上で、金粉少女の登場による経済への影響を考えてみよう。

まず、「金の供給は有限である」という根本的な前提が崩れることになる。

いくら彼女の存在を隠していたとしても、定期的に大量の金粉を換金してくるヤツがいれば、換金所の人はかなり怪しむはずだ。

「まさかこいつ、金粉少女持ってんじゃね…?」と疑われることは間違いない。

 

そんな疑いが社会に広まると、金に対する信頼はガタ落ちし、現金化する動きが出てくるだろう。

「需要 > 供給」の関係が成り立つからこそ価値が高い金なのに、そのバランスが崩れてしまい、金の価値がどんどん下がってしまうからだ。

直近の影響としては、以下のことが想定される。

  • 金投資ビジネスの消滅
  • 関連企業の倒産
  • 雇用情勢の悪化

 

以前は金本位制と呼ばれる仕組みで経済が動いていたため、今でも金に依存する部分は残っているかと思う。

これ以上は面倒くさいので掘り下げないが、とりあえずスゴイことが起こるのは間違いない。

「金粉少女ショック」だ。

つまり、金粉少女による不労所得は一過性のものであり、世界経済の破綻というとんでもない時限爆弾を秘めているのだ。

 

人権と教育の問題

金粉少女の力によって継続的な収入、すなわちインカムを得るためには、彼女の存在を世間に知られてはいけない。

彼女の存在がバレると、世界中の悪党から狙われる可能性があるからだ。

 

それゆえに、彼女をいわば軟禁しておく必要があるわけだが、ここでひとつの疑問が浮かび上がる。

「社会通念上、幼い少女を軟禁することが許されるのか」

 

カードの説明に”非情に内気でずっと家から出ない”とあるため、引きこもることについて彼女に抵抗感はないはずだ。

また、そもそもクリア特典であることから、カードの所有者に対しては従順であることが想定される。

彼女をずっと家に閉じ込めておくことは、おそらく可能なのだ。

 

だが、たったそれだけで彼女との利害が一致したと判断し、家に閉じ込めてしまうのは、浅はかな行動ではないだろうか。

カードの所有者、ひいては彼女の保護者として、以下のことを真剣に考えてみるべきだ。

  • 彼女にとって幸せとはなにか
  • 家から出ないのはなぜか
  • 引きこもるのは本人の意思なのか

 

もしかしたら、カードの製作者によって”非情に内気でずっと家から出ない”という設定を演じるように言われているのかもしれない。

もしかしたら、金粉が吹き出る体質が彼女にとってコンプレックスになっているのかもしれない。

 

いずれにしろ、彼女が外にはばたくためには、その特異体質を治すための手術が必要になるだろう。

彼女の本心を引き出すためには、じっくり対話することが必要だ。

そして、自分の欲望をコントロールし、彼女の希望を優先することが保護者としての務めなのだ。

 

金粉少女はおすすめできない

というわけでこの記事では、グリードアイランドのクリア特典として、金粉少女を選ぶメリットとデメリットを考察してきた。

まとめると、以下のようになる。

  • メリット① :年間9億円の不労所得
  • デメリット②:世界経済の破綻
  • デメリット②:人権と教育の問題

 

物事を深く考えない一部のファンは、軽い気持ちで金粉少女を選ぶ傾向があるが、私はそういう姿勢には断固反対である。

今一度、じっくり考えてみてほしい。