不登校だった私に対する親の対応が神だった話
不登校のお子さんをお持ちの方は、ほんとうに悩ましい日々を送っていることと思います。
もっとも、私は悩まされる側の親ではなくて、悩ませる側の子供でしたが…。
私が不登校だったのは中学生のとき。
ほとんど学校に行っていなかったけど、親の神対応によって無事に立ち直ることができました。
というわけで今回は、不登校のお子さんに悩んでいる方にむけて、以下のことをお話しします。
- 不登校だった私が自立するまでの話
- 不登校だった私に対する親の対応
- 不登校の子供を立ち直らせるには?
(´・ω・`)
堂々と人に話せることではないけど、なにかの参考になれば…と思います!
Contents
不登校だった私が自立するまでの話
私が不登校だったのは、中学一年の夏から卒業までのおよそ3年間。
その当時までさかのぼって、
- 不登校になった原因
- 私に対する親の対応
- 立ち直ったきっかけ
などを振り返りたいと思います。
中学生:不登校になる
中学校がはじまってから、最初のころは普通に学校に行っていました。
勉強もそこそこ、部活もそこそこ。
平凡の極み、普通の権化と自称できるくらい、ノーマルな生徒だったんですよ!
学校を休みだしたのは、夏休みが終わったころでした。
その原因は、人間関係のいざこざから来るストレス。
子供なのに「人間関係」っていう言葉をチョイスするのは変だけど、他に表現しようがないので仕方がありません(笑)
(´・ω・`)
厳密にいうと、人間関係のストレスから起こる「自律神経失調症」という病気が原因でした
最初のころは症状が軽くて、ポツポツと休むくらいだったんですけどね。
休んでいるうちに、どんどん悪循環にはまっていったわけです。
- 人間関係が悪くなる
↓ - ストレスが増える
↓ - 病気の症状が強くなる
↓ - 休む日が増える(①に戻る)
ほどなくして、完全な不登校になってしまいました。
そのとき悩んでいた人間関係も、今から思うと大したことではなかったりするんですけどね。
まだ幼かった私にとっては、それなりに苦しい問題だったのです。
(´・ω・`)
この時点では、将来のことはほとんど考えていませんでした
高校生:不登校から立ち直る
中学校にはほとんど行っていなかったけど、義務教育の仕組みがそうなっているのか、なぜか卒業できました。
そうはいっても、国語や数学などの勉強は大の苦手!
そこで、よくある通信制の高校に進学することになります。
通信制とはいっても、普通に通学できるタイプの高校だったんですけどね。
完全なひきこもり生活から、以下のような生活に変わりました。
- 学校にいるのは1日2時間くらい
- 家ではほとんどゲーム
- バイトなどはしない
(´・ω・`)
「ほとんど不登校じゃねーか!」っていうツッコミがあるかも(笑)
そんな感じの日々を送っていたわけですが、ものすごくイヤなことがひとつあったんです。
それは、親からおこづかいをもらうこと!
日本には「働かざるもの食うべからず」っていう考え方がありますよね。
子供の仕事といえば学校に行くこと。
そういう意味では、当時の私は「働かざるもの」だったわけで、そのことをちゃんと自覚していました。
とはいっても、やっぱりおこづかいは欲しい…。
ということで月に一回、親におこづかいをねだるのですが、そのときの空気がめちゃくちゃイヤだったのです。
(´・ω・`)
自分
今月のおこづかいが欲しいんだけど…
(´-ω-`)
母上
……あー、じゃあこれ(イヤそう)
学生の本文をサボっているのに、一丁前におこづかいをねだり続ける。
そんなことを繰り返しているうちに、私はあることに気づいてしまいます。
(´・ω・`)
自分
あれ?俺ってクズじゃね?(笑)
ほぼ不登校の状態から立ち直ったのは、そのときだったと記憶しています。
クズな自分から脱却するために、ゆっくりと行動をはじめました。
- 自立に向けて勉強をはじめた
- バイトでお金をかせいだ
- 将来について考えはじめた
(´・ω・`)
自分がかっこ悪いニートだと自覚したことで、すべてが好転しました!
大学生~社会人:自立する
高校を卒業するころには普通に学校に行っていたので、大学からの話はバッサリ省略します。
大まかに話すと、こんな感じでした。
- 大学:奨学金を借りて大学進学
- 就活:何社か受けて地元で就職
- 現在:自立してぼちぼち生活
社会人になってからも紆余曲折があったけど、なんとか親元から離れて生活しています。
「働かざるものが食っていた」そのときの自分からは、完全に脱却したと言えるでしょう!
不登校の子供を立ち直らせるには?
不登校のお子さんが立ち直るためには、なんらかのきっかけが必要だと思います。
私の持論ではありますが、そのきっかけを作るのは親ではなくて、子供たち自身なのではないかと…。
主導権は子供にあって、それを親がサポートするっていう考え方です。
子供にも焦りや危機感はある
私が思うに、不登校の子供にも「このままではいけない…!」っていう焦りはあるはずなんですよ。
こういう思考回路ですね。
- いつか親はいなくなる
↓ - 自分で生きていくしかない
↓ - 今のままではまずいかも?
ただし、それを頭ごなしに言っても、ナイーブな状態になっている子供の心には届かないわけで…。
「明日から学校に行け!」っていう短期決戦みたいなスタンスは、あまり上手くいかないと思います。
急がば回れの精神で、じっくり接していく方がいいのではないでしょうか。
(´・ω・`)
私にもきつく言われたことがあったけど、立ち直るきっかけにはならなかったよ!
ちょっと居心地を悪くする
不登校だった私が立ち直るきっかけになったのは、やはりおこづかいをねだるときの「居心地の悪さ」でした。
けっこうイヤそうな反応が返ってきたので、「早くこの家から出たい!」っていう欲求は強くなりましたよ。
不登校の子供にやさしく接することも大事だと思うけど、それだけでは何も進展しないと思うんです。
居心地がいい家だと、自立しなければいけない理由はなかなか見つかりませんからね。
「不登校のお子さんをいじめろ」っていう意味ではありませんよ。
全体的には居心地のいい家庭だけど、ちょっとイヤなところもある…っていうレベルです。
具体的な例としては、こんな感じ。
- 親がゲーム機を占領して、自分がゲームできない
- スマホの容量制限がめっちゃキツい
- おこづかいをねだると、煙たがられる(私の例)
そもそもベッドから起き上がれないようなケースでは、100%の力でサポートした方がいいと思います。
でも、ちょっと回復したら、「自立したい」っていう気持ちを刺激するような環境を作る。
そうすると、ゆっくり立ち直ってくれるのではないでしょうか。
(´・ω・`)
主体になるのはあくまでも子供の方だよ!
不登校の私に対する親の神対応
というわけで今回は、不登校の子供について下記のポイントをお話ししました。
- 不登校だった私が自立するまでの話
- 不登校だった私に対する親の対応
- 不登校の子供を立ち直らせるには?
「親の神対応ってなんのことだったの?」って思う方がいるかもしれませんね。
私がおこづかいをねだったとき、めちゃくちゃイヤそうな反応を取ってくれたこと。
これが不登校だった私に対する親の神対応でした。
おそらく意識的にイヤそうにしたわけではないと思いますが、私が不登校から立ち直れた理由は100%それです(笑)
みなさんにとって、なにかのヒントになればさいわいです。