仕事

自動車の解体業はきつい?経験者が仕事の内容などを語ってみる

自動車の解体業って、ぶっちゃけ第一印象はあんまりよくないですよね。

大きなグループとしては産廃処理業になるし、いわゆる3K(キツイ、汚い、危険)のイメージが強い!

就職するには、ちょっとためらう人が多いんじゃないかな?

 

というわけで、解体業者で2年間はたらいた私が下記のポイントについて解説します。

  1. 解体業ってどんな仕事?
  2. 仕事の内容はきつい?
  3. 将来性のある仕事なの?

解体業への就職を考えている方、その親御さんに向けた内容になってるよ!

自動車解体業ってどんな仕事?

リサイクル

自動車の解体業っていうのは、カンタンにいうと下記のことをしている会社です。

  1. 車屋さんで売れなくなった車を買い取る
  2. 買い取った車をパーツにばらす
  3. ばらしたパーツを車屋さんに売る

 

「もったいない精神」って言うのかな?

廃車からまだ使えるパーツをはずして、中古部品として再び世の中に送り込むお仕事です。

 

車の仕入れ~パーツの販売の流れをまとめると、こんな感じ。

がお客さん、が解体業者、オレンジが廃車の流れね!

仕事の内容は部署によってまちまちですが、就職したら①~③の一部を担当することになりますよ。

解体業者のフローチャート

 

営業は車を買いまくる

営業のお仕事は、地域の車屋さんをまわって、世間では売れなくなった車を買いまくること。

この業界では、売る方ではなく買う方を営業と呼ぶことが多いのかなと思います。

主な仕事の内容は、こんな感じ。

  • 地域の車屋さんにルート営業
  • 買取価格の見積もり
  • 営業にともなう事務処理など

 

古い年式の軽自動車などは、いちいち見積もりせずに定額であることが多いですね。

1台あたり15,000円…みたいな。

 

大型のトラックなどを見積もるときは、ちょっと神経を使うかもしれません。

すこし古くても海外では需要があるので、競合他社の見積もりに負けないように、ギリギリのラインを狙います。

これくらいの値段で買い取りまっせ~!

 

生産は解体しまくる

生産のお仕事は、営業が買い取った車を解体して、パーツにすること。

解体なのに生産って、ちょっと変な感じですよね(笑)

仕事の内容は、下記のとおり。

  • エアバッグの処理(破裂させる)
  • ガソリンやエンジンオイルの処理
  • 需要のあるパーツを取り出す
  • 車屋さんへの廃車引き取り
  • パーツの梱包・発送など

 

いわゆる3K(キツイ、汚い、危険)が最も当てはまるポジションです。

フォークリフトで廃車を作業場に運んで、パーツを取り出す。

廃車のいらない部分は、スクラップ置き場にポイっと捨てる流れです。

体育会系の職人が多いイメージ!フォークリフトで廃車を3段に積んでいるツワモノもいたよ~

 

販売は売りまくる

販売の仕事は、生産が取り出したパーツをお客さんに売ること。

お客さんっていうのは、日本全国の整備工場のことです。

  • 生産に取り出すパーツを指示
  • 見積もり・注文の受け付け(電話やFAX)
  • 生産にパーツの発送を指示
  • 在庫の管理など

 

生産とはちがって、事務所にひきこもることが多いポジション。

社内・社外の人たちとやり取りするので、コミュニケーション能力が高い人に向いていますよ。

1日で数十~数百個のパーツをやり取りします

 

輸出も売りまくる

輸出の仕事は、国内では売れないけど海外で需要のあるパーツを輸出すること。

私が担当していたのはこの部署なので、良いところも悪いところも知っています(汗)

  • 海外のバイヤーとのやり取り
  • コンテナや船の予約
  • 輸出にともなう書類の作成
  • コンテナにパーツを詰める作業

 

最近の解体業者では、海外のバイヤーさんが常駐しているところが多いんですよ。

パキスタン、マレーシア、タイ、ロシアなどですね。

 

国内では売れない車を彼らにまわして、ほしいパーツを根こそぎ取ってもらいます。

ある程度パーツがたまったら、コンテナを手配してパーツを積み込む作業。

それが終わったら、通関の書類作成や請求書などを作ります。

コンテナにはエンジンなども入れるので、荷造りの作業はけっこう危ない!

 


自動車解体業の仕事はきつい?

自動車の解体

それでは次に、「解体業の仕事はきつい?」というメインテーマについてお話しします。

会社や部署にもよりますが、私のところはきつい部類でしたよ。

 

労働条件:わりとブラック

私の場合は、こんな感じの労働条件でした。

わりとブラックです。

労働時間8時間
残業部署による(~20時間)
年間休日95日前後
土曜出勤あり(隔週)
給料18万円
ボーナス1ヵ月分
昇給2千円

 

日々の残業が少ないのはよかったと思います。

営業さんはすこし多めだったけど、それでも20時間は超えていませんでしたよ。

 

年間休日数と給料は…、かなり少なかったですね。

初年度、年収200万円くらいでしたから。

けっこうきついですよ。

 

勤務時間外の掃除やミーティングなども多少はありました。

このあたりは他の業界でもめずらしくないと思いますが。

総合的に考えると、きつい!

 

人間関係:わりとパワハラ

人間関係は、わりとパワハラ系でした。

この業界は男社会ですからね。

 

男女の割合はこれくらい。

恋愛に発展するようなことは、あまり期待しない方がいいかと思います(笑)

  • 男性:90%
  • 女性:10%

 

もちろん温厚な人が多いんだけど、中には気性の荒いパワハラ先輩もいました。

ガン見でにらんできたり、無言でおもむろに詰めよられたり。

学生時代に名をとどろかせていた(らしい)隠れヤンキーもいましたね。

まあ、このあたりはどの業界でも当たりはずれあるからね…

 

自動車解体業に将来性はあるの?

将来の展望

解体業に将来性はあるかと言われると微妙だけど、安定はしていると思います。

工場や重機などを用意しなければいけないので、新規参入がとってもむずかしいんですよ!

 

ただし、長期的に考えるとゆるやかに衰退していくのではないでしょうか。

最近では車を持ちたがらない人が増えているから、廃車の供給もパーツの国内需要も減っていきます。

この傾向についても、ほとんどの業界に当てはまるのかな?

 

唯一の希望は、海外の人口が増えていることと日本車が人気であること。

海外の需要は、今後もどんどん増えると思いますよ。

まとめるとこんな感じ。

  • 廃車の供給   :減る
  • パーツの国内需要:減る
  • パーツの海外需要:増える
  • 総合判定    :ゆるやかに衰退

 


まとめ:車にこだわりがあるならおすすめ

自動車解体業はあんまりイメージがよくないけど、リサイクル社会における貢献度は高いので、やりがいはあるかと思います。

この仕事をおすすめしたい人は、下記のタイプ。

  • 車にこだわりがある方
  • 輸出の業務をやってみたい方

 

上記に当てはまらないなら、他の仕事を探した方がいいかもしれませんよ。

この業界では、労働条件がいいところはあまり聞いたことがないし、あえて解体業にこだわる理由はないと思います。

 

どちらかというと、普通の工場勤務がよさそうですね。

以下のページで実体験を紹介しています。

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