家計簿をつけているみなさん、項目(費目)の分け方に悩むことはありませんか?
こまかく分けることをすすめる方もいるけど、他の人が決めた項目は自分にシックリこなかったりしますよね。
そんなときは、以下の3つでスタートすることをおすすめしますよ。
- 収入 – 稼いだお金
- 支出 – 使ったお金
- 貯蓄 – 余ったお金
まずは3つからはじめて、問題があるところだけ項目をわけることで、メリハリのある家計管理ができるようになります。
- 問題がない項目
→ ざっくり把握
→ 手間がかからない - 問題がある項目
→ こまかく把握
→ 家計が苦しい原因を特定できる
もしよければ、下記事で公開しているエクセル家計簿のテンプレートも試してみてください。

家計を診断するための項目分け

そもそも論になりますが、家計簿をつける目的には2つのステージがあると私は考えています。
ひとつ目のステージは「家計の診断」。
私たちが会社などで受ける健康診断みたいなイメージで、家計が健康な状態であるかどうかを調べます。
健康な状態っていうのは、必要な分だけ貯金ができている状態のこと。
これがクリアできているなら、精密検査を受ける必要もないし、なにかを治療することもありません。
そもそも病気にかかっていませんからね。
そういう意味で、家計簿をはじめたばかりの方など、「家計の診断」のステージに立っている方には、項目を以下の3つにしぼることをおすすめします。
「最低限の労力で家計を診断できる」ことがメリットです。
- 収入 – 稼いだお金
- 支出 – 使ったお金
- 貯蓄 – 余ったお金
これで家計簿を1ヵ月続けてみて、必要な分だけ貯金できているか確認しましょう。
「収入 – 支出 ≧ 貯蓄の目標額」になったらクリア!
貯蓄 = 収入 – 支出
↓↓
貯蓄 ≧ 目標 → 問題なし
貯蓄 < 目標 → 問題あり
しっかり貯金できているなら、こまかい内訳がどうであれ家計は健康な状態にあります。
このやり方で家計簿を続けて、家計が病気にかかったとき(貯金できなかったとき)にスグに気づける体勢を整えるのがいいと思います。
家計を治療するための項目分け
「家計の診断」で家計が病気にかかっていることが判明した場合は、「家計の治療」というふたつ目のステージに進みます。
具体的にいうと、下記のように貯金ができなかった場合ですね。
- 収入:20万円
- 支出:22万円
- 貯蓄:-2万円
家計を治療するためには、家計を圧迫している原因をみつけないといけないので、この段階ではじめて項目をわけていきます。
「ここはもうちょっと調べたいな…」っていう項目をこまかくして、病原菌の居場所をしぼり込んでいくイメージです。
ほとんどの場合は「支出」に原因があるので、ここを一段階だけ落とし込んでみましょう。
Before | After |
---|---|
収入 | 収入 |
支出 | 支出 – 固定費 |
支出 – 変動費 | |
支出 – その他 | |
貯蓄 | 貯蓄 |
上記の項目で家計簿を1ヵ月つけてみた結果、今度は固定費の割合が大きいことがわかったとしますよね。
それなら、固定費をもう一段階落とし込みます。
Before | After |
---|---|
収入 | 収入 |
支出 – 固定費 | 支出 – 固定費 – 家賃 |
支出 – 固定費 – 保険 | |
支出 – 固定費 – インターネット | |
支出 – 変動費 | 支出 – 変動費 |
支出 – その他 | 支出 – その他 |
貯蓄 | 貯蓄 |
こんな感じで項目をわけていくと、最終的には家計を圧迫している犯人を見つけることができます。
また、もともと問題がない項目を無意味にわけることはしないので、メリハリをつけて家計を管理できることもメリットです。
- 問題がない項目
→ ざっくり把握
→ 手間がかからない - 問題がある項目
→ こまかく把握
→ 家計が苦しい原因を特定できる
家計改善は急がば回れ
私が家計簿をはじめたときは、とりあえずテンプレート的な項目を使っていました。
こんな感じのやつですね。
- 家賃
- 通信費
- 食品
- 交際費
- 娯楽費
- etc…
でも、まったくシックリこなくて、家計簿を続けることがストレスになってしまっていたんです。
「なんでシックリこないの!?」と悩んだ結果、必要ないレベルまで項目がわかれている、または、必要なレベルまで項目がわかれていないことが原因だと気づきました。
同じような悩みを持っている方は他にもいるだろう…と思ったので、この記事を書いています。
家計の改善なんて、そもそも1~2ヵ月で劇的に変わるものではないですからね。
今回の内容を参考にしていただいて、先を急がずにじっくり進めるのが確実だと思いますよ。