そこらの会社で持株会を20年続けたらどうなる?【奨励金のメリットを検証】

「勤務先が持株会やってるんだけど、入った方がお得なのかな…?」

個人的にちょっと気になったので、過去20年分のデータでシミュレーションしてみました。

急成長しているわけでも、倒産に向かっているわけでもない、ぼちぼちの会社です。

みなさんにとっても、持株会に入るかどうかの判断材料になるかと思います。

結論は以下のとおり。

  • 含み益がある期間が長い
  • やっといて損はない
  • でも、やりすぎは禁物!

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そこらの会社で持株会を20年続けたらどうなる?

まずは、持株会をシミュレーションする上での前提をガチっと決めておきます。

奨励金や配当金、会社の業績など、ざっくりいうとすべてボチボチです。

前提1:持株会の奨励金や配当金

下の画像は、会社の掲示板に貼ってあった持株会のお知らせ。

ほかの会社ではメールで送られるかもですが、私の会社はけっこうアナログなんです。

奨励金や配当金は、真ん中らへんに載っていますね。

持株会のお知らせ

まとめると、こんな感じです。

  • 1口1,000円
  • 奨励金7.5%
  • 配当金年間32円

ちなみに、奨励金は会社からもらえるオマケみたいなものです。

上記の条件で1口買うと、奨励金が7.5%つくので、1,000円はらって1,075円分の株式をもらえます。

前提2:会社の業績・株価

過去20年における会社の株価は、以下のとおり。

ぼちぼちです。

株価

真ん中らへんの急降下は、いわゆるリーマンショックです。

2,500円付近まで上がった時期もありますが、2019年現在では20年前と同じレベルまで落ちています。

1,000~1,500円くらいですね。

持株会を続けると利益を見込める

というわけで、今回は以下の条件でシミュレーションしてみました。

配当金はちょっとオマケして年間50円(計算しやすいように)

  • 毎月1回、月初に積み立て
  • 口数は1口(1,000円)
  • 奨励金7.5%
  • 配当金年間50円(再投資)
  • 投資期間は約20年
    →2000~2019年

結果はこんな感じになりました。

青線が元本合計で、赤線が株式の時価総額。

株価
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具体的には、2019年11月時点で元本が239,000円、株式の時価総額が227,997円。

ちょうど株価が落ちている時期なので、1万円ほどの含み損が出る結果となりました。

とはいっても、2017年頃は10万円以上の含み益があるし、全体を通して元本を超えている期間の方が長いですね。

ドルコスト平均法の効果もあるかと思います。

そこまで急成長している会社でもないのに、ここまでのパフォーマンスが出るなら、まあまあ良いのでは?

ちなみに、中には奨励金100%なんて会社もあるそうですよ。

その場合は、以下のようなグラフになります。

やばい。

株価
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ただし、持株会のやりすぎは禁物です

持株会をやるとまあまあ利益を見込めますが、やりすぎは禁物です。

会社員はただでさえ会社への依存度が高いのに、もっと高くなりますからね。

たとえば、会社が倒産するとこうなります。

  • 失業    → 給料ゼロ
  • 持株会の株 → 価値ゼロ

先ほどのグラフでいうと、こんな感じ。

ほどほどにしましょう。

株価
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