離職票はいつもらえる?会社の人事に聞いてきたので結果を報告します
「退職したんだけど、離職票はいつもらえるの?」
「なんでこんなに遅いの?」
そんな疑問を解決します。
離職票がないと失業保険の手続きができないので、届くまでイライラしますよね。
自分も会社をやめて、同じような状況でした。
というわけで今回は、会社の人事にくわしく内情を聞いてきたので、その結果を共有します。
- 離職票はいつもらえるのか
(退職後~郵送の日数目安)
→最短:1日
→最長:14日~30日前後(会社による)
→平均:4日前後(会社による) - なぜ遅いのか
- 届かないときの対処法
→効果のある催促 by 人事
→失業保険の仮手続き
Contents
離職票はいつもらえる?会社の人事に聞いてきたので結果を報告します
この記事の情報元は、下記のふたつです。
- 会社をやめた自分の実体験
→退職経験3回 - 会社の人事にインタビュー
→100人以上の離職票を作成
自分はいままで3回退職していて、2回目は退職日の6日後、3回目は11日後に離職票が届きました(1回目は忘れた)
2回目は、下記ページに記録として残っています。
3回目は、最近のことなので普通に覚えてます。
⇒再就職手当の支給日はいつ!?その答えは最短で〇日後だったとはいっても、わずか2回の記録で「離職票が届くのは〇日後です…」とは言いにくいです。
根拠がうすいので。
そういう意味で、退職した会社に(恥をしのんで)もどり、人事にインタビューしました。
人事とはわりと友好的な関係なので、“徹底的"に聞きました。
100人以上の離職票をつくった方です。
信ぴょう性は、まあまあ高いと思います。
離職票はいつもらえるのか(最短)
離職票が郵送されるまでの最短日数は、1日です。
下記の流れ。
ざっくり①~⑤のステップにわかれていて、合計すると1日になります。
会社が退職者に離職票を郵送するまでの日数なので、退職者のもとに届くまで、さらに1~2日かかります(場所による)
①発行するかどうか確認(会社 → 退職者)
離職票は任意に発行するものなので、「〇〇さんは離職票いるの?」と確認する会社もあります。
確認せずに、だれでも発行する会社もあります。
自分の経験としては、後者の方が多いイメージ。
いずれにしろ、離職票を発行するかどうかは、会社をやめる前(退職日以前)に決まります。
なので、日数は0日。
この記事では、退職日~離職票が郵送されるまでの日数をカウントします。
「頼まれなかったから離職票の準備してないよ…」という会社も、中にはあるかもしれません。
不安な方は、離職票をつくってもらうように念押しした方が無難です。
②発行を依頼(会社 ← 退職者)
「〇〇さんは離職票いるの?」と聞かれたら、「いります!」と答えるだけです。
それだけ。
日数は0日です。
③離職票を提出(会社 → ハローワーク)
離職票をつくる際は、会社がいろいろ書類を準備して、いったんハローワークに提出します。
離職票も、そのうちのひとつ。
会社の人事いわく、書類の準備~提出は退職日から最短1日でおわるとのこと。
「もっと速くならないの?」と聞いたのですが、退職日の翌日にならないと、ハローワークに受け付けてもらえないようです。
退職日をすぎないと、書類もそろわないですし。
必要書類の中に出勤簿があるので、その内容が確定するまでは手続きに進めません。
出勤簿 、退職辞令発令書類、労働者名簿、賃金台帳、離職証明書(離職票が不要のときは提出しなくてよい)、離職理由が確認できる書類等
出典:⇒厚生労働省 手続き一覧表
④離職票を返却(会社 ← ハローワーク)
会社がハローワークに離職票を提出したら、いろいろな手続きのあと、離職票が返却されます。
窓口で手渡しなら、最短で10分。
すこし待ったら、その場で返却です。
ちなみに離職票は3部になっていて、会社用と退職者用のものが会社に返却されます。
- ハローワーク用
→ハローワークが保管 - 会社用
→会社に返却 - 退職者用
→会社に返却
⑤離職票を郵送(会社 → 退職者)
ハローワークから離職票を返却されたら、退職者用の1部を退職者に郵送します。
会社の人事いわく、基本は即日。
以上の流れをまとめると、下画像のようになります(先ほどの画像と同じです)
合計で1日。
離職票はいつもらえるのか(最長)
上記のとおり、最短コースでいくと1日でおわるのですが、もっとかかる場合もあります。
会社の人事いわく、最長だと14日。
これは、会社によって誤差があります。
最短コースとちがうのは、下記の2ステップです。
- ③離職票を提出
→1日 ⇒ 11日 - ④離職票を返却
→0日 ⇒ 3日
遅れる原因は、ざっくり下記です。
- 会社とハローワークが遠い
- 会社が忙しい
- ハローワークが忙しい
③離職票を提出(会社 → ハローワーク)
離職票をつくる際は、退職日の翌日~11日後に必要書類をハローワークに提出します。
提出期限は、退職日の11日後(翌日起算で10日後)
被保険者でなくなった事実があった日の翌日から起算して10日以内
出典:⇒厚生労働省 手続き一覧表
会社の繁忙期とかさなると、ハローワークへの書類提出が11日後までのびる可能性があります。
とくに、退職者が複数人いる場合。
書類の準備は、けっこう大変みたいです。
とはいっても、この提出期限(退職日の11日後)は、あくまで目安程度かもしれません。
周知が徹底されてない感じ。
会社の人事も、「期限あったの?」って言ってました。
実際に、給料の締め日がすぎるまで、離職票の手続きをはじめない会社もあるようです。
必要書類に、給料の記入欄があるので。
たとえば、下記の条件だとまるまる1ヵ月かかります。
- 給料の締め日 :15日
- 退職日 :3月16日
- 離職票準備開始:4月16日?
※3月16日に働いた分の給与計算は4月15日に確定されるので、離職票の準備はそれからはじまる…(書類に給料を記入できるのは4月16日以降?)
【離職票をはやくもらうコツ】給料の締め日まで待たなくても、"未計算“と書けばハローワークは受理してくれるとのこと。
自分の離職票も、退職月の給料は未計算です。
締め日をまたずに、離職票が届きました。
「給料の締め日までつくれない…」と会社にいわれた方は、“未計算"で書類をつくれないか聞いてみてください。
④離職票を返却(会社 ← ハローワーク)
会社がひと通り書類を提出しても、ハローワークが忙しければ、離職票の返却まで数日かかります。
とくに、会社をやめる人が多い3月。
会社の人事いわく、いままでの最長は3日。
会社とハローワークが距離的に離れている場合は、さらに日数がかかる傾向があります。
対面での受け取りではなく、郵送になるので。
これは、「③離職票を提出(会社 → ハローワーク)」にも同じことが言えます。
- 会社 → ハローワークの書類提出
→郵送で+1~2日? - ハローワーク → 会社の書類返却
→郵送で+1~2日?
※郵送にかかる日数は、場所による
以上のことをまとめたのが、下画像です(先ほどの画像と同じ)
ざっくり14日。
給料の締め日まで待つ会社なら、最長で30日ほど。
書類の提出・返却を郵送でおこなう会社は、プラス2~4日ほどかかります。
正直なところ、最長日数については不確定要素が多すぎるので、なんとも言えません…。
ごめんなさいm(_ _“m)
極端にいうと、いやがらせで離職票をずっと送らない可能性もあります。
離職票はいつもらえるのか(平均)
ちなみに、退職日~離職票を退職者に郵送するまでの日数は、平均で4日とのこと。
自分のときは、11日でしたけどね。
3月末だったので、忙しかったのかな。
ひと通りの流れをまとめると、下画像です。
平均日数も会社によってちがうので、「ある会社では4日くらい」程度の認識でお願いします。
離職票が届かないときの対処法とは?
というわけで、離職票が届くまでの日数は、下記を基準にしていただければと思います。
- 最短
→1日 + 郵送日数 - 最長(給料締め日を待たない場合)
→14日 + 郵送日数 - 最長(給料締め日を待つ場合)
→30日 + 郵送日数
※最長日数については、会社によってバラつきが出ます。
「離職票がなかなか届かないな…」という状況になったら、会社かハローワークに催促するのも一案です。
会社の人事いわく、ハローワークの方が効果的です。
ハローワーク経由で会社を急かす感じ。
退職者本人から催促されるよりも、ハローワークから催促された方が、「やばっ…!」ってなるようです。
どうしても待てない場合は、離職票なしでも可能な"失業保険の仮手続き"があります。
ハローワークに聞いてみてください。
また、国民健康保険に加入できていない方は、“健康保険資格喪失証明書"だけでも加入できます。
離職票なしでもOK。
離職票と比べると発行に時間がかからないので、「健康保険資格喪失証明書だけでも先に送って…」と会社に頼むのがいいと思います。