老後資金

老後資金は2000万ではなく1300万で十分では?っていう素朴な疑問

金融庁によると老後資金は2000万必要らしいけど、それは「仕事をやめた後は投資をしない」ことが前提となっています。

仕事をやめた後も投資を続けたら、もうすこし楽になるのではないでしょうか。

 

シミュレーションした結果、老後資金を2000万から1300万まで減らせることがわかったので、その根拠を共有したいと思います。(年利3%で運用した場合)

シミュレーションは以下の3パターンで行い、老後資金の積み立てと取り崩しがどんな感じになるか比べてみます。

  1. 投資をまったくしない
  2. 投資を定年までする
  3. 投資を死ぬまで続ける

どうやって老後資金を貯めるか

老後資金2000万の根拠となっているのは、総務省がたまにやっている家計調査っていうやつ。

運悪く(?)選ばれてしまった全国の9千世帯について、家計の収支状況を調べているみたいです。

それによると、リタイアした方々の収支はこんな感じ。

 

上の段にあるのが収入で20.9万、下の段にあるのが支出で26.4万となっていますね。

毎月5.5万の赤字(右上の矢印)になるので、この部分を老後資金として貯めることになります。

65歳で退職した人が仮に95歳まで生きるとしたら、5.5万 × 12ヵ月 × 30年 = 1980万

 

このお金をどのように貯めるかっていうのが、今回シミュレーションする以下の3パターンです。

  1. 投資をまったくしない
  2. 投資を定年までする
  3. 投資を死ぬまで続ける

 


老後資金の積み立てと取り崩し

今回のシミュレーションでは、35~65歳を積み立て期、65~95歳を取り崩し期とします。

先ほどの家計収支から、取り崩しの金額は毎月5.5万で固定されています。

投資をするしないによって、積み立ての金額がどのくらい変わるかを数字とグラフで検証したいと思います。

 

投資をまったくしない場合

老後資金を貯める従来のやり方は、リスクのある投資に手を出さず、コツコツ積み立てる方法です。

しかし、今は泣く子も黙る超低金利時代

定期預金の金利はわずか0.01%…。

 

お金がお金を生む複利の効果はほとんど望めないので、すべて自分で積み立てることになります。

計算してみると、老後資金の積み立てと取り崩しはこのようになりました。(ほとんど変わらないので金利ゼロで計算)

  • 積み立て → 55,000円 / 月
  • 取り崩し → 55,000円 / 月

 

グラフにすると、こんな感じになります。

老後資金の推移(投資をしない場合)

 

35歳から積み立てをはじめ、65歳で2000万になり、その後は取り崩して95歳で使い切ります。

住宅資金や教育資金は含めずに、老後資金だけで毎月5.5万円貯めなければいけないので、まあまあキツイですよね。

ベジータみたいなエリートサイヤ人ならいけるかもしれないけど、私はムリです。本当にありがとうございました。

 

投資を定年までする場合

私たちの人生がハードモードになっているのは政府もわかっているようで、若いうちから資産運用するように呼びかけています。

投資でもうかると本当なら税金を取られるところだけど、最近では税金を取られない制度も登場してきました。

それくらい私たちに投資をしてほしいみたいですね。

  • つみたてNISA
  • 企業型確定拠出年金
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)

 

それでは、老後資金2000万を用意するために投資をする場合は、どんな感じになるのでしょうか。

積み立てのフェーズ(35~65歳)のときだけ投資をする場合は、こんな感じのグラフになります。(年利3%で計算)

老後資金の推移(投資を定年までする場合)

 

左側の部分がちょっとだけカーブになっていて、上に引っ張られていますよね。

これがいわゆる「複利」っていうやつです。

わかりやすい例としては、100円の元本を年利10%で複利運用した場合、下記のように利益(青字)がどんどん増えていくイメージです。

  • 1年目:100円 + 10円 = 110円
  • 2年目:110円 + 11円 = 121円
  • 3年目:121円 + 12円 = 133円

 

投資をせずに老後資金を貯めるには、毎月5.5万積み立てなければいけなかったけど、投資をする場合は3.5万でオッケーになります。

差額の2万は、複利のおじさんが勝手にかせいでくれるからです。(おじさんはテンションが低いときもある)

  • 積み立て → 35,000円 / 月 
  • 取り崩し → 55,000円 / 月

 

投資を死ぬまで続ける場合

複利のカーブはいろんなサイトで紹介されているけど、ほとんどは積み立てのフェーズ(現役のとき)をもとにしたシミュレーションだと思います。

でも、仕事をやめたら投資もやめなければいけない…なんてルールはありませんよね。

 

というわけで、仕事をやめた後も投資を続けた場合をシミュレーションしてみましょう。

積み立てのフェーズ(35~65歳)に加えて、取り崩しのフェーズ(65~95歳)でも投資をすると、こんな感じのグラフになります。

老後資金の推移(投資を死ぬまで続ける場合)

 

緑の線は定年まで投資する場合(さっきのケース)、青の線は死ぬまで投資する場合(今回のケース)を表します。

先ほどは左側の部分がカーブになっている…という話をしましたが、今回は右側もカーブになっていますね。

 

なぜそんなことになるのかというと、ここでもやはり複利のおじさんです。

井戸からどんどん水を汲み続けても、ちょっとずつ新しい水が湧き出てくるように、お金を取り崩している間もちょっとずつお金が増えていくわけです。

 

増える分のお金については老後資金として貯める必要はないので、計算すると老後資金が2000万から1300万まで下がることになります。

結果的に、老後資金1300万をためるための積み立てと取り崩しは、こんな感じに。

  • 積み立て → 23,000円 / 月
  • 取り崩し → 55,000円 / 月

 

投資をまったくしない場合は毎月5.5万だったのに、半分以下まで減りましたね。

これなら、私のような下級戦士のサイヤ人でもなんとかなるかもしれません。

 

老後資金1300万なら不可能ではない

というわけで今回は、老後資金の積み立てと取り崩しについて、投資をするしないでどんな変化が起きるかシミュレーションしました。

その結果をまとめると、以下のとおり。

  1. 投資をまったくしない
    →毎月5.5万
  2. 投資を定年までする
    →毎月3.5万
  3. 投資を死ぬまで続ける
    →毎月2.3万

 

銀行の預金とはちがってお金が上下するリスクはあるけど、ちょっとは希望が出てきたのではないでしょうか。

複利のおじさんは経験を積むと熟練度が上がるので、できるだけ早く投資をスタートすることをおすすめします。



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