生活レベルの下げ方はもう飽きたので、逆に後悔しない上げ方を考えてみた

収入のわりに支出が多い"身の丈に合わない生活"を送っている場合、生活レベルを下げることが大事(というか必要)です。

ただし、適切なレベルがいいですよね。

その後、収入が増えても生活レベルを下げたままだと、逆の意味で"身の丈に合わない生活"になってしまいます。

というわけで今回は、収支に余裕ができたとき、どのように生活レベルを上げるのが安全か考えてみます。

大まかに下記の順で書きます。

  • 生活レベルの下げ方
    1.固定費 → 2.変動費の順番
  • 生活レベルの上げ方
    1.変動費 → 2.固定費の順番(逆)
  • どこまで上げるべきか

Contents

生活レベルの下げ方はもう飽きたので、逆に後悔しない上げ方を考えてみた

生活レベルを下げる王道のパターンは、1.固定費 → 2.変動費 の順番です。

上げるときはその逆で、1.変動費 → 2.固定費 の順番がいいと思います。

生活レベルの下げ方

生活レベルを下げるには支出を見直すことになりますが、その順番は下記がよいとされています。

  1. 固定費
  2. 変動費

固定費は、家賃・保険・通信費(スマホ・ネット)などの継続的に一定のお金を払う費目です。

契約によって金額が決まるものがほとんどです。

いったん契約を見直すと節約効果がずっと続くため、優先的に下げることが推奨されています。

変動費は、食費・水道光熱費・交際費などの文字通り金額が変動する費目です。

固定費とは異なり、節約するには"がんばり続ける"必要があります。

自分の経験上でも、1.固定費 → 2.変動費 の順番で節約したとき、その効果はケタ違いでした。

とくに家賃。

引っ越しで月6.8万 → 月3.4万に減らし、それに伴って変動費はがんばらなくても勝手に減ってました。

家具などの身の回り品も、小ぎれいな家に合わせる必要がなくなったからだと思います。

(´・ω・`)

ぼく

乱暴な言い方だけど、家賃を下げればそれに比例してすべて下がると思う

生活レベルの上げ方

それでは逆に、収入が上がって生活レベルを上げるとき、どのような方法で上げたらよいのでしょうか。

自分は、下記の順番がよいと思います。

  1. 変動費
  2. 固定費

生活レベルを下げるときとは逆で、変動費から上げて、それでも余裕があるときに固定費を上げます。

理由は下記のとおりです。

  • 変動費は上げすぎてもすぐに調整できる
  • 再び下げるときの心理的ハードルが低い

変動費は上げすぎてもすぐに調整できる

先ほど書いたように、自分は以前月6.8万の賃貸物件(固定費)に住んでいました。

いまから考えると、これは明らかに上げすぎ(自分にとっては…)

しかも、賃貸契約を結び、敷金礼金を払い、引っ越しの労力もかかっているため、気軽にやり直すこともできませんでした。

仮に、この支出を毎月1回の国内旅行(変動費)に充てていたらどうでしょうか。

予想外にお金がかかっても、翌月以降の旅行を減らすだけです。

固定費を動かす準備運動として、食費や旅行にかけるお金をグッと増やし、「本当にいけるかな?」と自問自答する方が無難かと思います。

(´・ω・`)

ぼく

旅行に行くだけで十分幸せになれるなら、引っ越す必要ないしね。そういう気づきも得られるかも…

再び下げるときの心理的ハードルが低い

最終的に月6.8万 → 月3.4万の物件に引っ越しましたが、このときの心理的ハードルはとても高いものでした。

“ゼロからの再スタート感"が強かったです。

もしかしたら再スタートを切れたのはまだマシな方で、このハードルを越えられず、収支がトントンのいわゆる貯蓄ゼロ状態をずっと続けていたかもしれません。

繰り返しになりますが、やはり生活レベルを上げるときは変動費からの方がいいと思います。

万が一引き返すとき、「せっかくいい家に引っ越せたのに…!」といった感情がすくなく、比較的簡単に調整できるはずです。

(´・ω・`)

ぼく

実際に固定費を上げるとしたら、自分なら変動費で半年くらいトライアルすると思う

生活レベルはどこまで上げるべきか

生活レベルを上げるといっても限度はあるので、収入によってどこまで上げるのが適正か考えてみます。

上げすぎたケースと適正なケースを考えます。

上げすぎたケース

例えば、下記のビフォーアフター。

収入が10万上がったため、支出(生活レベル)も同じように上げた例です。

  • 上げる前(Before)
    収入:20万
    支出:15万
    貯蓄: 5万
  • 上げた後(After)
    収入:30万(+10万) 
    支出:25万(+10万)
    貯蓄: 5万(+0万)

上げる前の収支は 収入20万 - 支出15万 = 貯蓄5万 で、同じペースで貯蓄を継続できる範囲で支出を増やしました。

つまり、上げた後も貯蓄は5万です。

問題ないように見えますが、このビフォーアフターは改悪だと自分は考えます。

収入が上がると勢いづいて一気にお金を使いたくなりますが、人生いいことばかりではなく、トラブルも多々あります

失業、病気、事故など。

例えば、失業した場合のことを考えてみます。

毎月5万の貯蓄を1年続けて、60万貯まっているとします。

ここで失業に遭います。

上げる前(Before)の家計で考えると、支出は月15万なので、仕事がなくても4ヵ月(60万÷15万)は生活できます。

転職活動をする上でも、いい職場を探すための猶予期間を確保できます。

その一方で、上げた後(After)はどうかというと、支出は月25万なので、2.4ヵ月(60万÷25万)しか生活できません。

貯蓄を同じペースで続けた場合、生活レベルが高いほどリスクが大きいことを意味します。

適正なケース

このことから、支出(生活レベル)を上げる際は、貯蓄する金額も増やした方が安全です。

例えば、下記のような感じ。

  • 上げる前(Before)
    収入:20万
    支出:15万
    貯蓄: 5万
  • 上げた後(After)
    収入:30万(+10万) 
    支出:22.5万(+7.5万)
    貯蓄:7.5万(+2.5万)

「上げすぎたケース」と比べると、支出が 25万 → 22.5万、貯蓄が 5万 → 7.5万 になりました。

増えた収入の一部を貯蓄にまわしています。

この家計をもとに、先ほどと同じ失業のシミュレーションを行います。

月7.5万の貯蓄を1年続けて、総額90万。

このタイミングで失業。

貯蓄90万 ÷ 支出22.5万 = 4ヵ月。

上げる前(Before)と比べて、失業などに対するトラブル耐性は同じ、かつ生活レベルを上げた豊かな家計に改善することができました。

(´・ω・`)

ぼく

貯蓄は金額ではなく、収入に対する割合で考えた方がよさそう

まとめ

というわけで、今回は生活レベルを上げる方法について考えました。

まとめます。

  • 生活レベルを上げる際は、変動費 → 固定費 の順番で
  • 支出にすべて割り当てるのは危険。貯蓄もすこし増やす

(´・ω・`)

ぼく

読んでいただきありがとうございました。お互いがんばっていきましょう